「風の時代」を充実して生きていくために

仕事・キャリア

風の時代とは?

2020年12月22日、大きな時代の転換点が訪れました

この日、約200年続いた「地の時代」から「風の時代」への移行が本格的に始まりました

地の時代は、物やお金、土地といった目に見える物質的な豊かさに価値があった時代でした

縦のつながり(上司・部下など)が重視された時代でもありました

しかし、時代の流れは大きく変わりつつあります

風の時代になったのです

2020年12月から2024年11月までは、風の時代への「移行期間」とされています

この間に社会の価値観や働き方、人との関係性が徐々に変わってきました

そして2024年11月20日を境に、本格的に風の時代へ突入しました

縦のつながりから横(人的ネットワーク)のつながりが重視される時代でもあります

風の時代はこれから約200年続きます

2020年ころから200年続く風の時代

ワタシたちはこの風の時代を生きていくことになるわけです

風の時代では、情報、知識、個人の自由、柔軟性がより重視されるようになります

地の時代において当たり前とされていた価値観が大きく変化し、新しい価値観のもとで生きることが求められています

また、風の時代は「流動性」がキーワードとなります

固定概念に縛られず、変化に適応できる人がより活躍しやすくなるといえます

終身雇用の概念はもう崩れています

フリーランスや複業が一般的になっているのも、その流れの一環と言えます

価値観のアップデートが求められる時代

風の時代の特徴として、これまでの「物質的な豊かさ」から「精神的な豊かさ」へと価値観がシフトしていることが挙げられます

地の時代では、会社での役職、出世、給料の増加、持ち家や高級車など、目に見える「物事」に価値が置かれていました

ちなみに、それより200年前から、地の時代まで続いていた時代が「火の時代です」

火の時代は武力や理念といったものが価値を持つ時代でした

しかし、風の時代では、それらの物質的な資産よりも、個人のスキル、情報、ネットワーク、人間関係、共感、といった無形の資産にシフトしています

時代火の時代地の時代風の時代
年代1663年頃~
1842年頃まで
1842年頃~
2020年頃まで
2020年頃~
価値武力、理念物質的豊かさ
役職、給料、持ち家、高級車など
精神的豊かさ
個人のスキル、情報、ネットワーク、人間関係、共感

ワタシもそうですが、中高年のビジネスパーソンにとって、この価値観の変化に適応することが重要です

地の時代から風の時代へ、考え方や価値観のアップデートができていない企業や個人には厳しい時代となるでしょう

企業の例でいえば、フジテレビ。ニュースから、日枝取締役相談役の顔色をうかがうヒエラルキー組織でモノを言えない硬直的な組織風土が明るみになりました

三菱電機や東芝にしても、上役にモノを言えない硬直的な組織が原因で、不正が温存され検査データ改ざんや不正会計が明るみになり、業績悪化、評判も悪くなりました

風の時代では、会社での役職や肩書がこれまでほどの価値を持たなくなります

なぜなら、個人の能力や影響力が評価される時代だからです

SNSやオンラインプラットフォームを活用すれば、会社の肩書がなくても仕事ができる時代となりました

スキルと人間関係のアップデートが必要

風の時代において成功するためには、スキルや人間関係のあり方を見直す必要があります

というのも、風の時代は地の時代にあった成功のモデルやセオリーといったものがなくなってしまいます

変化が非常に速いためです

これを踏まえて、スキルと人間関係の重要なポイントとして、

1. 固定された専門スキルだけでなく、柔軟なスキルを身につける

地の時代では、特定のスキルを身につけ、それを活かして長く働くことが一般的でした

しかし、風の時代では、変化に柔軟に適応できること、そして環境変化を踏まえたスキルの習得と活用が大事です

特に、以下のようなスキルが重要です

  • コミュニケーション力(オンライン・オフラインの両方)
  • デジタルリテラシー(AI・SNSなどの活用)
  • クリエイティブ思考(問題解決力、アイデアを生み出す力)
  • セルフブランディング(個人としての価値を高める)
  • リーダーシップ(階層型組織ではなく、フラットな環境での影響力)

2. 人との付き合い方を変える

横のつながりの人間関係が重要

風の時代では、人とのつながりがより重要になります

  • 会社の中だけでなく、業界や趣味のコミュニティにも積極的に関わる
  • ネットワークを広げ、情報を共有し合う文化を持つ
  • 一方的な関係ではなく、相互に価値を提供し合う関係を築く

特にオンラインでのつながりも価値あるものとして見られています

SNSやオンラインサロン、コミュニティへの参加も風の時代に合った活動の仕方ではないでしょうか。

風の時代を充実して生きていくための処方箋

風の時代に適応し、キャリアを切り開くために、次のポイントを意識してみるのがよいと思います

  1. 自分の価値観をアップデートする
    • 「お金」「役職」「モノ」よりも、「経験」「スキル」「人脈」を大切にする。
  2. 学び続ける姿勢を持つ
    • 時代の変化に対応するために、常に新しいことを学ぶ。
    • デジタルスキルやコミュニケーションスキルを強化する。
  3. 個人のブランドを確立する
    • SNSやブログ、YouTubeなどを活用して、自分の強みや考えを発信する。
    • 会社に依存せず、個人としての影響力を持つ。
  4. オープンなネットワークを作る
    • 会社の枠にとらわれず、業界や異業種の人とつながる。
    • 情報や価値をシェアし合う関係を築く。
  5. 変化を楽しむ
    • これまでの常識にとらわれず、新しい働き方や生き方を楽しむ。
    • 柔軟に環境を変えながら、自由なキャリアを築く。

まとめ

風の時代は、これまでの価値観が大きく変化する時代です

ワタシもそうですが、特にビジネスパーソンにとっては、地の時代の価値観を引きずるのではなく、新しいスキルや考え方を取り入れることが大事です

若い20代の人はそんなに違和感がないと思います

一方、40代以上の人、特に50代以上の人は変化に適応しないと老害扱いされかねません

名誉やお金にこだわらず、自分自身のスキルや人とのつながりを大切にしながら、自由で柔軟な働き方を探求していくことが、風の時代を生き抜く鍵となるでしょう

また、日々の情報収集や学びを怠らず、自分の可能性を広げる姿勢を持つことが、これからの社会でうまくやる秘訣だと思います

変化を恐れず、柔軟に未来を切り開いていきましょう

複業の始め方:ミッドキャリア(40代、50代)の新しい可能性 の記事はこちら

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