複業とは?副業との違い
近年、「複業」という言葉が広まり始めました
2018年頃からのようです
複業とは、一つの本業に縛られず、複数の仕事を並行して行う働き方を指します
「副業」は、主に収入の補完を目的とし、本業をサポートする役割として捉えられることが多いと思います。あくまで本業が中心ですね
一方で、「複業」は、単に収入を補う目的だけでなく、本業と同じくらい(場合はよっては本業以上の)熱意をもって、自己実現や新しいキャリアの構築を目指すことが特徴といえそうです
どんな分野の仕事を複業にするかは人によりますが、それぞれの仕事が独立していながらも、自分のキャリアや人生に多様な価値や、やりがいをもたらす点が「複業」の魅力だと思います
複業が注目される背景
なぜ今、複業が注目されてきているのか、その背景を考えてみます
それには、現代の社会的な変化があるでしょう
(1)働き方改革と企業の意識変化
政府による「働き方改革」の推進により、企業が副業や複業を許可するケースは確実に増えています
かつては副業禁止の風潮が強かった日本ですが、現在では約50%以上の企業が副業を容認しているとのデータもあります
「複業」については、最近広まってきた概念なので、複業許容の公開情報は見当たらないですが、いずれにしても、競合する会社に勤務しないこと、競合する商品、サービスを扱わないことなどの一定の条件はあるももの、他の仕事も並行してやっていいですよ、というふうに変化してきました
これは個人のスキル向上やイノベーションを促進したい企業側の意識変化でもあるように思います
(2)テクノロジーの進化
インターネットやリモートワークの普及により、場所に縛られない働き方が可能になりました
オンラインでのコンサルティング、クラウドソーシングの活用、さらにはデジタルコンテンツ販売など、従来の働き方の枠を超えた新しい選択肢が広がっています
(3)多様な価値観の台頭
昭和から平成、今は令和です
昭和的な、1社に長く、できれば定年まで勤めて、という価値観はどんどん希薄になっています
働くのは、やりがいや自己成長を重視するようになってきています
「好きなことを仕事にする」「社会に価値を提供する」など、単なる生計手段ではない働き方も求められてきています
40代からの複業:豊富なキャリアを活かすチャンス
40代は、社会人としての経験やスキルを積み、キャリアの充実期を迎える年代です
一方で、これだけの急激な環境変化がある現代において、安定した、あるいは、直線的に上昇するキャリアを描けるかというと、そううまくいかないことも想定できます
そんな状況において、幹となる仕事をもう一本持っておくなど、40代のキャリアの可能性を広げる手段として複業を始めるチャンスでもあります
複業のメリット
- キャリアの多様化: 本業と隣接する分野や異なる分野での仕事が、自分の可能性を広げるきっかけとなる
- 収入源の安定化: 経済的不安を軽減し、将来的なリスクに備えることができる
- 新しい出会い: 複業を通じて新しい人脈が広がり、キャリアやプライベートでの刺激が増える
などが考えられます
50代からの複業:キャリア後半に向けた挑戦
50代になると、定年退職が見えてくる一方で、自分のキャリアを見直す時期でもあります。
従業員500人以上(特に大手企業)の会社では30%近くが、55歳~60歳で役職定年とする制度を運用しています
50代半ば、そして60代になって、企業の第一線の役職に就いて働くというのは、そもそも会社の制度運用上、難しい話です。
そもそも、そういうキャリアを目指し続けることで疲弊することも多いことでしょう
こうした、キャリア上で第一線を退くタイミングがそう遠くない50代は、長年培ってきた経験や知識を活かして、第二のキャリアを構築するタイミングでもあると思います
複業の始め方
複業を始めるステップ
- 自分の強み、熱意を注げる分野を見つける:
今までのキャリアで得たスキルや経験を棚卸するのが大事です。誰しも得意なこと、強みとなるもの、向いていることがあります。自分が提供できる価値を明確にしましょう
また、興味関心があり、熱意を注げる分野である必要があると思います
うまくいけば、こっちのほうが本業と呼べるようになってくるかもしれませんし
- 市場ニーズをリサーチする
ニーズのほとんどないものに複業として取り組んでも成果となって表れません
やはり自分が提供する商品、サービスを購入してくれての成果なので、ニーズがあるかリサーチしましょう
リサーチは、手始めにGoogle検索で、キーワードが月間にどのくらい検索されているか、その数を調べてみます
一定以上の検索数があれば、そのテーマに関して、知りたい、悩みを解決したい、購入したいといったニーズがあります。
具体的には、
といった月間キーサード検索数を調べるツールを使ってみましょう
10,000件くらい検索されているキーワード(2語の複合キーワードでもよい)は充分なニーズがあるとみます
数千件でもニッチ分野としてビジネスになるものもあります
- 小さく始める
無理のない範囲で、しかし着実に準備を進め、仕事を増やしていくのがよいです
最後に
複業は、40代・50代のキャリアに新たな可能性を見つけられる素晴らしい取り組みだと思います
このブログでは、一人一人の才能(先天的な才能、後天的な才能)の見つけ方や、一人一人の才能や天職を的確に診断するサービスもやっていますので、その記事もご覧ください
今回はおしまいです